野原教育長さんから、FMクマガヤを通じて当日読まれた手紙を紹介します。
野原晃教育長からの手紙
令和2年5月29日 FMクマガヤ
拝啓
木々の緑に夏の訪れを感じる今日この頃、お健やかにお過ごしのことと存じます。
熊谷市にお住まいのみなさま、こんにちは。熊谷市教育委員会教育長の野原晃でございます。
長い臨時休業期間が終わり、いよいよ6月1日月曜日から学校が開始されます。臨時休業が始まり3ヶ月。この3ヶ月を乗り越えることができたのは、熊谷市にお住まいのみなさまのおかげだと私は思っております。本日はみなさまに御礼を述べるため手紙を書かせていただきました。
まず、熊谷市に住んでいる児童・生徒のみなさん。
臨時休業中も一生懸命課題に取り組んでいたこと、先生方から聞いています。
3月2日に臨時休業が始まり、不安な気持ちや、やりきれない気持ちがあったと思います。この3ヶ月当たり前のことが当たり前にできないもどかしさやあせりもあったでしょう。学校に行けない・友達と会えないという不安や悲しみの中でも、困難に負けず、今できることを精一杯取り組んできてくれました。そんな強くたくましいみなさんは私の誇りであり、熊谷市の宝です。どうもありがとう。
保護者のみなさん。
突然の臨時休業から3ヶ月。常に子供たちの命のことを第一に考えてくださいました。自分の生活も変化する中、家でのお子さんへの学習支援、食事の準備等本当に大変だったことと思います。しかし、保護者のみなさんがお子さんに寄り添い、励まし生活してくださったおかげで学校には来週から子供の笑顔が戻ります。
また、分散登校中も登下校の見守りをしてくださいました。地域の子供も自分の子供と同様大切にしてくださったこと、大変うれしく思っています。また、この3ヶ月、市から出される方針を理解し、ご協力いただいたこと、心より感謝申し上げます。
そして、地域のみなさん。
臨時休業中にも、子供たちの健康を気遣い、気にかけ、声をかけてくださいました。また、分散登校中も登下校の見守りをしてくださいました。自分の子供のように、あたたかく優しい心で熊谷の子供たちに接して下さっていること大変感謝しております。熊谷市は「地域みんなで子供を育てている」ということを改めて感じることができました。
最後に先生方。
子供たちが学校にいない間にも課題の準備や添削をしてくれました。会えない間にも子供たちとのつながりを、絆をたやさぬよう、各校が校長先生のリーダーシップのもと工夫して教育活動を進めてくれました。
また、子供たちの学びを保障するため、WEB版くまなびスクールに工夫をこらした動画をたくさん作ってくれました。市内45校が一つのチームとして立ち上がり「子供たちに学力をつける」という一つの目標に向かって協力できたこと、誇りに思います。
熊谷市に住んでいるすべてのみなさんが、ワンチームとなり頑張ってくれたからこそ、この度の未曾有の事態を乗り越えることができつつあります。
みなさんご存じ「幡羅高等小学校」の『家庭心得』には、「教育の道は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実がなる」とあります。この非常事態の最中でも熊谷の子供たちが強い心をもち困難を乗り越えられたこと、目標を見失わず絶えず努力できたことは、すべて学校・家庭・地域の協力があってのことだと私はとらえています。
子供たちは今、学校が再開し、教室で共に学べること、友達に会えることを楽しみにしていることと思います。しかし、コロナウイルスがなくなったわけではありません。学校では、一人ひとりの健康状態をしっかり把握するとともに、3密を避け、子供たちの命を第一に考えた教育活動を進めて参ります。こまめな手洗いうがい、マスクの着用、人との距離の取り方など引き続きコロナ対策を指導していきます。
熊谷市は現在、熊谷市教育振興基本計画「くまがやラグビー・オリパラプロジェクト」を立ち上げ、知・徳・体の「学力日本一」を目指しております。「すべては子供たちのために」を合い言葉に学校・家庭・地域で手を取り合い、共に学力日本一を目指して参りましょう。
結びになりますが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具